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労務

就業規則は、誰のための言葉か。

就業規則の相談を受けるとき、多くの企業がまず求めるのは「法令に沿った、抜け漏れのない規程」です。もちろんそれは欠かせない前提です。

しかし、規程を整えることと、規程が現場で機能することのあいだには、しばしば大きな距離があります。文言としては正しくても、現場の実態とかけ離れていれば、その規程は誰にも読まれないまま棚の奥にしまわれてしまいます。

私たちが就業規則の整備に携わるとき、まず時間をかけるのは条文づくりではなく、対話です。経営者がどのような組織でありたいと考えているのか。現場では、どのような場面で判断に迷いが生じているのか。

その対話を重ねる中で見えてくる言葉を、規程という形に落とし込んでいく。それが、私たちの考える就業規則づくりです。

規程は、経営者から従業員への一方的なルールの押しつけではなく、双方が同じ前提に立つための「共通言語」であるべきだと、私たちは考えています。