組織の課題は、誰かが強く主張することよりも、多くの人が黙っていることから生まれることの方が多いように感じます。
会議で誰も反対意見を口にしないまま決まった方針が、現場ではまったく機能しない。制度は整っているのに、誰もその意図を語れない。そうした「言わないこと」の積み重ねが、少しずつ組織の体力を奪っていきます。
私たちが企業に伺うとき、意識しているのは「正しい答えを持ち込むこと」ではなく、「言われていないことに気づくこと」です。
沈黙の理由は、遠慮かもしれませんし、諦めかもしれません。あるいは、言葉にする機会がこれまでなかっただけかもしれません。
その沈黙の奥にあるものに耳を傾け、言葉にする手助けをすること。それも、私たちが橋をかけるという仕事の一部だと考えています。
